NHKラジオの人気番組、大西泰斗先生の「ラジオ英会話」。
非常に良い教材ですが、聞くだけで終わらせるのはもったいないです。
- どうやって勉強すればいいか分からない。
- なんとなく聞いているだけで、身についているか分からない。
そんな方のために、今回はラジオ英会話を活用した勉強方法を解説します。
ラジオ英会話とは?
「ハートでつかめ!英語の極意 ラジオ英会話」はNHKラジオの大人気講座です。
1回15分で日常会話の様々な表現を学ぶことができます。
毎週月曜~金曜の午前6:45~7:00でラジオ放送されていますが、NHKゴガク「おうちで英語学習」のページからなら好きな時間に聞くことができます。
レベルは高校生向け(B1レベル)で、基礎的な文法の学習を終えた人や、改めて英会話を学びたい人と考えている人におすすめです。
- 今日のダイアログ:40秒ほどの日常会話文を聞く
- Grammar and Vocabulary:文法と語彙の解説
- Typical Expressions:典型表現を学ぶ&音読練習
- Typical Expressions in Action:典型表現を応用して英作文&音読練習
例えば、初対面の挨拶ならNice to meet you. だけでなく
- It’s a pleasure to meet you. (お目にかかれてうれしいです)
- I’m so happy to finally meet you.(やっとお目にかかれてとてもうれしいです)
- It’s an hornor to meet you.(お目にかかれて光栄です)
など類似の表現も学ぶことができ、こうやって言うのか~と参考になります。
大西先生のお茶目でユーモアあふれる人柄もあり、聞いているだけでも楽しいです。
しかし、学んだ内容を身につけるためには、何度も繰り返し聞いて自分のものにする必要があります。
以下で、ラジオ英会話を活用した具体的な勉強方法を解説していきます。
ラジオ英会話を活用した勉強方法
ステップ1 放送をそのまま聞く
まずは放送内容を一通り聞きます。
予習は必要ありませんので、事前にスクリプトは見ないようにしましょう。
ダイアログのスクリプトはこちらのページからも確認できますが、私は書店で公式テキストを購入しています。
テキストは毎月550円で販売されており、ダイアログ以外の英文や解説も載っていますので、しっかり勉強したい方は買うことをおすすめします。
ステップ2 語彙や文法を完全に理解する
テキストの英文や日本語訳を読みこんで、分からないところがない状態にしてください。
知らない単語や表現があれば、線を引いたりノートにまとめたりして、見返せるようにしておきましょう。
次のステップに移る前に、ここを完璧にしておくことが重要です。
ステップ3 ディクテーション
テキストを見ずに、ダイアログの音声を聞きながら英文を1文ずつ書き出します。
aやtheといった冠詞、前置詞など、細かい部分もできるだけ正確に書き出しましょう。
書けたらスクリプトを見て答え合わせをします。
聞き取れなかった箇所は、聞こえるようになるまで何度も聞き返しましょう。
ステップ4 音読10回
音声を聞いて、そのあとに続けてリピートしましょう。
ポイントはできる限りナレーターの真似をして読むことです。
抑揚のつけ方、強調のしかた、アクセントやイントネーション、すべて音声に合わせましょう。
私はテキストに抑揚のつけ方を書きこんだり、弱く読まれる音には()、強調される音には〇をつけたりして、練習しやすいようにしています。
ステップ5 シャドーイング20回
シャドーイングとは英語の音声に少し遅れるようにかぶせながら話すトレーニングです。
まずはテキストを見ても良いので、極力ナレーターの発音と同じように英文を読みましょう。
慣れてきたら、英文を見ずに音声を聞きながらシャドーイングを行いましょう。
このトレーニングにより、英語の語順のまま英文を理解できるようになります。
ステップ6 オーバーラッピング30回
オーバーラッピングとは、音声に完全に自分の声をかぶせて話すトレーニングです。
音声と同じスピード、イントネーションで話すことが求められますので、少し難しいです。
最初は苦戦しますが、20回くらいやっているとだんだん音声と同じように話せるようになってきます。
上手くできなくても気にせず、ゲーム感覚でやってみてください。
コツは感情を入れて読むこと。会話の場面を実際に想像して、登場人物になりきって話すと抑揚がつけやすいです。
ステップ7 日本語訳を見て英語を話す10回
テキストの日本語訳を見ながら、瞬時に英語にして話しましょう。
その際、先ほど学んだ抑揚で話すことを意識しましょう。
もう既に口からスラスラと英語が出てくる状態になっているはずです。
ステップ8 何も見ずに英語を話す30回
70回の音読を終え、そろそろ英文を覚えてきたと思います。
ラジオ英会話講師の大西先生は100回音読を推奨していますので、あと30回音読を頑張りましょう。
机に座って真面目にやらなくても構いませんし、数日経ってから復習として行うのも良いでしょう。
家事をしながら、お風呂に入りながら、音読を繰り返して英文を自分の中に馴染ませていきましょう。
ポイントはスラスラ言えるからと言ってぼーっと言わずに、意味を考えながら感情を込めて言うことです。
ただ何も考えずに音読するのでは効果半減です。自分が実際に使うことを意識しましょう。
ステップ9 学んだ表現を実際に使う
機会があれば、学んだ表現を実際に使ってみましょう。
必要な場面で使うことができて初めて、表現が自分のものになったと言えます。
外国人と話す機会を作りたいなら、オンライン英会話がおすすめです。
実際に私もオンライン英会話でラジオ英会話の表現を使うように意識しています。
「この前学んだ表現が役に立った!」という瞬間はうれしいですよ。
まとめ
NHKラジオ英会話おすすめの勉強方法として音読を100回行う方法を紹介しました。
毎回出てくる表現をすべて自分のものにして、意味を考えなくても言えるようになれば、使える表現の幅が格段に広がります。
100回音読をするのが大変な場合は、数日に分けて音読したり、回数を減らしたりしても大丈夫です。
ただ聞き流すだけではなく、ぜひ音声とテキストをフル活用して、たくさんの会話表現を身につけてください。